研究紹介・研究成果
【本研究のポイント】
・アルギニンメチル化を触媒する主要酵素であるPRMT1(ピーアールエムティー1)1)の遺伝子を欠損した神経
幹細胞2)(脳の大元の細胞)は、増殖能が著しく低下し、細胞死が強く誘導されていました。
・このことから、PRMT1 によるアルギニンメチル化修飾(=遺伝子発現や多様な細胞機能に関わる化学修飾)
が神経幹細胞の増殖や生存に必須であることを解明しました。
・神経幹細胞は、脊髄損傷や脳梗塞に対する細胞移植治療としての応用が期待されています。本研究から、ア
ルギニンメチル化が神経幹細胞の維持に重要な翻訳後修飾の一つであることを発見しました。